代ゼミ・金ピカ先生「予備校縮小してもオフィスビルには一等地。結婚式場の話も」

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   3大予備校のひとつ「代々木ゼミナール」(学校法人・高宮学園)が、全国に27ある拠点校のうち20校を来年3月(2015年)で閉鎖すると発表した。18歳人口が減少し、大学はほぼ全入時代という現状から、予備校は冬の時代だ。といって、なぜか悲壮感はないらしい。

残るのは全国27拠点のうち7校。全国模試も廃止

   仙台駅東口前の一等地に建つ代ゼミ仙台校の前に、所太郎レポーターがいた。ここも閉鎖される拠点のひとつで、90年代には3000人が通っていたというのがウソのように閑散としている。周辺には学生で潤っている商店も多かった。そば屋さんには予備校生向けの学割セットもあった。「いつも行列だったね。いまは10人いた らいい方だね」

   代ゼミは1957年に創立された。駿台、河合塾と並ぶ大手として、80年代には全国に拠点を設け、89年には日本武道館で入学式もやった。当時、上下キンキラのスーツ姿で人気講師だった「金ピカ先生」こと佐藤忠志氏は、「500人のクラスが2時間で締め切り。徹夜で並んだり、講座がとれてもいい席をとるのにまた並んで大変だった」と話す。

   しかし、人口の減少はすでに始まっていた。18歳人口は92年の205万人をピークに減り始め、01年には151万人、14年には118万人にまで減った。さらに、現役志向の高まりで予備校の中心である浪人生が激減した。拠点閉鎖は必然だった。「むしろいままでよくがんばった」と佐藤氏はいう。

   残るのは、10校あった首都圏でも代々木の本部校と造形学校のみ。あとは札幌、新潟、名古屋、大阪南、福岡だけだ。また、来年4月以降は全国規模の模擬試験も廃止し、40歳以上の職員の希望退職も募るという。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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