北海道・礼文島でも土砂崩れ2人死亡!停滞した前線で50年に1度の豪雨

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   豪雨による土砂災害が北海道でも起こった。礼文島で24日(2014年8月)、50年に1度という記録的豪雨で土砂崩れが発生し、2人が死亡した。25日現在、100人余りが孤立状態にあるという。

大阪、京都は26日まで局地的大雨

   雨は稚内地方を含む北海道北部で23日夜から降り始め、礼文島では24日午後1時までの24時間降水量が観測史上最大の183ミリに達した。この大雨で島北部で土砂崩れが発生し、住宅1棟が倒壊し、家の中にいた81歳の母親と55歳の娘が巻き込まれた。2人は病院に搬送されたが、死亡が確認された。町役場によると、礼文島で大雨災害による死者が出たのは初めてという。

   島では避難勧告が出され、79世帯183人が近くの小中学校に避難したが、24日午後9時に解除された。ただ、周辺道路が土砂崩れで埋まったために孤立状態のところが出ているという。

   島南部にある民宿では宿泊客20人余りと従業員10人が孤立状態。電話取材に民宿関係者は「ライフラインには問題はないが、食料は25日夕食分で尽きるので心配です」と話している。

   気象予報士の松並健治は、この豪雨は礼文島上空に居座っていた低気圧がもたらしたものだ。前線が停滞している西日本も24日は大雨に見舞われた。大阪・池田では1時間当たり100ミリ、京都・福知山でも90ミリを記録した。西日本は25、26日も局地的豪雨のおそれが続くという。

いつ避難するか?役所は勧告・指示に慎重で手遅れ多い

   スタジオではこうしたときの避難の判断をどうするかが議論になった。キャスターのテリー伊藤は「広島市の土砂災害の例のように、大雨が降り始めてから避難勧告が出るまでにずいぶん時間がある場合もありますよね」という。勝谷誠彦(コラムニスト)はこう話す。

「行政は早まってはいけないからと、どうしても慎重になる。日頃から自宅周辺の地形などを調べ、自分の頭で判断することが大事なんでしょうね」

   たしかに広島市の土砂崩れは行政に頼りきると命を落とすという教訓をいやというほど教えてくれた。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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