歌手の藤圭子(62)が東京・新宿でとびおりじさつをしてはっけんされたのは、去年(2013年)の8月22日だった。ファンは彼女に「暗い青春」を思い描き、20代の若さでそれを演じ続ける藤の息苦しさは、実は見る人が見ればむしろわかりやすかった。
<藤圭子の死に作家・五木寛之「生きづらかったのではないか。時代の流れは残酷」>(テレビ朝日系「モーニングバード!」)、<藤圭子のジレンマ…素は明るいキャラなのに、歌手として演じ続けた「不幸」>(日本テレビ系「スッキリ!!」)、<藤圭子だれも信じられなくなった孤独…大金をバッグに入れて持ち歩き>(フジテレビ系「とくダネ!」)とワイドショーは伝えた。
娘の宇多田ヒカルは母親の自死をどう受け止めたのか。芸能ネタが得意の「スッキリ!!」はさまざまな角度から取り上げた。<宇多田ヒカル「母・藤圭子は心の病でした。娘であることを誇りに思います」初めて心境>、<娘に賭けた藤圭子、母の思い受け止めきれないヒカル…9歳の時に2人でアルバム>
今年のNHK「思い出のメロディー」に「夢は夜ひらく」はなかった。(テレビウォッチ編集部)