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なにをトチ狂ったか朴槿恵大統領!『男性密会』書いた産経新聞支局長を事情聴取

   週刊現代の注目記事。韓国の朴槿恵大統領に男がいて、彼女はその男に操られていると報じている。朴大統領(62歳)がセウォル号が沈没した4月16日の日中、男と密会していて、7時間にわたって音信不通だった――こんな情報がいま韓国国内を騒然とさせているというのだ。

   この密会説を看過できなくなった韓国の野党・新政治民主連合の朴院内代表は7月7日、国会の運営委員会に、朴大統領の最側近である金大統領府秘書室長を呼んで問い質した。その結果、金室長もセウォル号の事故当日、朴大統領がどこにいたか把握していなかったことが明らかになったのだ。

   朴大統領には、彼女の「男」として俎上に上った男性が2人いるという。1人は父親の朴政権時代に韓国のラスプーチンとの異名をとり、青瓦台に自由に出入りして権勢を欲しいままにした崔牧師(81歳で死去)。もう一人が崔牧師の娘婿・鄭氏(59)だという。鄭氏は秘書室長として朴氏の一切を取り仕切ってきたが、04年にスキャンダルになるのを恐れてか室長を辞任している。

   だが、その鄭氏が今年5月に電撃離婚していたというのだ。しかも離婚に当たって、全資産を妻に渡し、さらに一人娘の親権も妻に譲ったというのである。そした要求したのは「夫婦時代に知れ得た一切の個人情報を口外しないこと」であった。

   産経新聞は8月3日付で、加藤達也ソウル支局長が、「朴大統領が旅客船沈没当日、行方不明に……誰と会っていた?」という記事を書いたのだが、この記事に対して国家元首に対する冒涜であり、訴訟も辞さないと青瓦台が過剰に反応した。

   市民団体が告発しソウル中央地検は8月9日、加藤支局長に対して、出国禁止措置を取ったうえで出頭するよう通知し、18日と20日に加藤支局長は事情聴取されたという。私が知る限り、民主国家で海外メディアに対しここまでするのは聞いたことがない。本当にやましいことがあるのではないかと疑いたくなる。

   週刊現代によれば、韓国経済は失速気味で、韓国のGDPの2割弱をたたき出しているサムスン電子が、第2四半期決算で売上高約9%減、営業利益24%減と大ブレーキになっており、自動車業界も最大手の現代自動車の営業利益が13%減、鉄鋼業界も最大手のポスコが20%の減益となっている。

   政治的にも経済的にも追い込まれている朴大統領にとって、このスキャンダルが事実なら致命傷になることは間違いない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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