登場するのは、トム・クルーズ、レディー・ガガ、ジョージ・ブッシュ元大統領、ビル・ゲイツ、デイビッド・ベッカム、タイガー・ウッズ、スピルバーグ監督、フェイスブック創立者のザッカーバーグ、クリスチアーノ・ロナウド、ブラジルのネイマール、コロンビアのスニガ…。とにかく、ハリウッドスターから歌手、サッカー選手、大統領までがカメラの前で氷水をかぶってみせる。難病対策の研究費募金なのだが、パフォーマンスは一般までひろがって、世界中で2800万人、募金も20億円になったというから驚く。
指名受けたら100ドル寄付するか氷水かぶるか…
「アイスバケツチャレンジ」というのだそうだ。全身が動かなくなってしまう神経性の難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の治療を支援する活動で、指名を受けた人は24時間以内に氷水をかぶるか100ドルを寄付するかを選ぶ。氷水をかぶった人は3人を指名できるというので瞬く間に広がった。
日本でも、iPS細胞の山中伸弥・京大教授、AKB48プロデューサーの秋元康氏がかぶり、秋元氏はトヨタの豊田章男社長と鶴瓶を指名した。豊田社長は日産の志賀副会長を、という具合に広がる。芸能界は浜崎あゆみ、ロンブーの田村淳、秋元氏のついでにAKBの渡辺麻友もかぶった。
ついには一般にまで広がって、その映像がまた流れる。わざわざハプニングをねらったとおぼしきものもあって、下手をするとチャレンジの本旨がどこかへいってしまいそうだ。
武井壮「かぶりません。難病学んで寄付します」にもっともだの声
募金そのものは以前からあったのだが、「氷水」で何かがはじけたらしい。発案者のコーリー・グリフォンさん(27)は、先週の16日(2014年8月)に海で溺れて死亡したというのだが、パフォーマンスはfacebookなどのSNSで世界に広がって、募金額も昨年の10倍になっているという。
司会の羽鳥慎一「凄い勢いで広がってます」
飯田泰之(明治大准教授)「氷水か100ドルで、じゃあ100ドルという運動だったのが、北半球はいま夏だというので、セレブの遊びになったんです」
羽鳥「話題になるのはいいことですよ」
大方は氷水をかぶった上で100ドル(1万円)を寄付しているというが、中にはオバマ大統領のようにパフォーマンスを見送った人もいる。日本ではタレントの武井壮がツイッターで「氷水はかぶりません。かわりにALSに限らず難病を支援します。ご指名ではなく、学んで寄付をさせていただきます」と書いた。これに支持が寄せられているそうだ。
羽鳥「大事なことです。その方が運動の本旨に近い」