「沖縄のことは沖縄が決める。カネばらまきの振興策はいらない」
移設反対の「かりゆしグループ」の平良朝敬氏は、工事が強行されれば事態は悪くなるという。「反対運動は過激になり、必ず死者が出る。沖縄人は我慢強いが、爆発すると行動に出る」
同じく反対派の金城徹・那覇市議は自民党員だ。市議会の自民党員は14人中11人が翁長氏支持になった。「なにがなんでも強行というのは非常に危険。もう安保はいらんと火がついたときに、だれも制御しきれなくなると思う」「元は安保から派生する。議論が沸騰した時にだれも止められない」
移設容認派で仲井眞氏支持の自民党沖縄県連の照屋守之・幹事長は「工事を安全に進めていくためには、立ち入り禁止区域の拡大もやむをえない」という。辺野古移設についての世論調査は反対が66%だ。照屋氏も「辺野古より普天間返還だ」
沖縄の保守は、基地負担を我慢する見返りに振興策を得るというセットできた。これに平良氏は「振興策はいらない。あれは振興じゃない。沖縄に言うことを聞かせるためのお金。基地がない方が経済効果は高まると数字で出ています」という。いまでも、沖縄の経済が伸びて、軍関係のウエートが下がっているのだそうだ。
辺野古移設についての世論調査は、反対が66%だ。これに照屋氏は 「辺野古より普天間返還だ」という。
玉川「保守が『自己決定派』と『中央集権派』に別れたんです」
赤江珠緒キャスター「反対派が知事になると変わるのでしょうか」
玉川「知事が反対しているのに政府が強行すれば、世論は沸騰してアメリカにも伝わるだろう。反対派は政府をすっ飛ばして、アメリカに直接言うといっていいます」
たしかに注目の選挙だが、安保体制とはそもそも米軍がいることが前提だ。いなくなった後のことを考えていないのが気になる。