たった3時間で1か月半分の雨量
なぜこんなに雨が降ったのか。気象解説では、日本海に前線があって、南から吹き込む風が中国山地にぶつかって雨をもたらしたらしい。雨雲の動きを解析すると、広島の一部に強い雨域が長時間続いていた。広島市安佐北区三入で3時間で204.0ミリを記録した。8月の平均雨量は143ミリだから、たった3時間でひと月分の1.5倍近くが降ったことになる。安佐南区では午前3時までの1時間に87ミリ、午前4時までの2時間で166ミリを観測した。
日付が変わる頃に土砂災害警戒情報、午前4時前に短時間大雨情報も出されたが、深夜で伝わらなかったうえ、すでに土砂崩れが発生していた。
司会の羽鳥慎一「もともと川がなかったら、住民も危ないという考えがなかったかもしれませんね」
このところの雨では、「いままで経験したことがない」というのを何度聞いたことか。九州各地、四国、京都…とにかく降り方がおかしい。「偏西風が蛇行している」なんて解説は慰めにもならない。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト