暴力母子に殺された「愛媛17歳少女」近所住民は伊予市・警察にたびたび通報

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   近所の住民はたびたび児童相談所や警察、自治体に通報していたのに、役所の動きは鈍かった。愛媛県伊予市の市営団地の一室から大野裕香さん(17)の遺体が発見され、窪田恵容疑者(36)と少年3人が死体遺棄の疑いで逮捕されたが、田中良幸リポーターは「大野さんには全身に殴られたようなアザがあり、顔にも複数の傷がありました」と伝えた。

マンションベランダで殴る蹴る「止めて、助けて」

   田中は大野さんが遺体で発見されたのと同じタイプの部屋からレポートしていた。「この押し入れの下段で大野さんは発見されましたことになります。押し入れの広さは畳1畳ほどの広さがあります。警察の捜査が入る前までは、遺体は部屋の中に置かれ、捜査が入るということで、押し入れに隠されたようです」

   大野さんは小学校では料理部所属、中学では卓球部メンバーで、明るい少女だったという。クラスメートだった女子高生は「いつもニコニコ笑っていた」と話す。しかし、高校へ進学してから様子が変わった。「高校1年生の夏休み以降は休みがちで、2年生に進級することなく退学しました。それまでの黒髪も金髪に染め、何かがあったのかなと思いました」と友人は話す。

   田中「高校に入学してから、この部屋に住む窪田容疑者の長女と友達になったそうです。そして、居候として住み始めました。窪田容疑者の家族は長男と長女、二女、三女の5人暮らしで、それぞれに部屋を持っていましたが、大野さんは居間のソファで寝起きをしていたようです」

   しかし普通の居候生活ではなかった。マンションの同じ棟に住む住人は「ある時、やめて、助けてという女性に悲鳴が聞こえたので、外を見るとベランダに倒れ込んだ大野さんを母親が激しく足蹴にしていた」と話す。別の住民は「子供の友人が数多く出入りしていました。ベランダで花火をしたり、物を壊したりするなど周囲とのトラブルも絶えませんでした」という。

   田中「これらのトラブルから、近所の人たちはこの家族に近づかないようにしていたようです」

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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