シリアで日本人男性拘束!過激反政府組織「イスラム国家」ネットで動画公開

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   シリア北部の都市アレッポで日本人男性が過激派組織「イスラム国家」に拘束されたという動画とコメントがインターネットにアップされた。武装組織同士が激しい戦闘を繰り返している地域だ。外務省は確認を急いでいるが、人脈や外交ルートがなく、解放交渉の難航は必至である。過激派の狙いや男性がなぜそこにいたかなどは、まだわかっていない。

過激派、政府軍が入り乱れる激戦地域

   動画はおととい16日(2014年8月)にネットに投稿された。「あさチャン!」の映像は顔にモザイクがかけられていたが、日本人と見られる男性は後ろ手に縛られて連行されたり、転がされたりしている。Tシャツらしい服には血が付き、ナイフをつきつけられているようにも見える。

   アレッポでは「イスラム国家」とシリアの反体制派武装組織「自由イスラム軍」が街を二分して対立してきた。ここ数か月で政府側が支配地域を広げ、北からイスラム国が進撃してきて情勢が悪化していた。

   ネット上の画像では、日本人らしい男性は「自由イスラム軍」と行動をともにしていたとされ、イスラム国家側の武装戦闘員に「どこから来た?」「目的はなんだ」などを尋問されて「日本人だ」と答えている。

   動画をアップしたのはイスラム国と関係する側と見られる。狙いは国連の制裁強化に反発したのか、身代金要求のためかははっきりしない。犯行声明も出ていない。

外務省に交渉ルートなし…拘束は長期化必至

   中東イスラム圏に詳しい水口章・敬愛大教授は「日本政府との交渉ポイントを探すためでしょう。見せつけて、日本からの接触を待つのではないか」と解説する。しかし、シリア政府との関係が強いイスラム国に対し、日本はシリア・アサド大統領の退陣を言っている立場で、シリア政府には依頼できない事情がある。

   水口教授「交渉ルートを見つけるだけで大変ですね。救出には長く、1か月や2か月はかかると思います。男性の対応いかんでは、生命の危険も考えられます」

   井上貴博アナ「現地は緊迫しています。情勢が複雑になり、混迷の度合いがどんどん増しています」

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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