読み飛ばせない週刊誌この「連載コラム」役に立つ、楽しい、泣ける、目からうろこ、暇つぶし…

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ベスト1は?大橋巨泉さんの「我行かん」の気迫

   週刊誌の楽しさはコラムにありといってもいいのではないか。数多あるコラムの中で私のベスト1をあげると大橋巨泉さんの「今週の遺言」だ。私が始めたからではなく、タイトルもやや気にはなる。だが、1年のうち日本に3分の1、外国に3分の2住んで、その国の情報を入手して熟読玩味し、日本の政治や日本人について書く筆致は鋭く、的を射ているといつも思う。

   専門家でも学者でもないが、いま一番日本人論を書かせたい人である。以前の連載中、厳しい小泉政権批判をしていたコラムを読み、田中康夫氏が感激して私に電話をくれた。民主党の菅直人氏は、それを読んで旅先から巨泉さんに電話をし、参議院選に出てくれないかと懇請した。参議院選に当選しても3か月で党のやり方に反発して辞めるなど批判されるところもあるが、自分の思うところわれ行かんという気迫は、いまの安倍政権批判にもよく出ている。ぜひ1度読んでみてください。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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