観光立国政策が泣く「旅行会社チェックの手立てない日本」
レックスロードが旅行業の登録を受けたのは1998年で、5年ごとに更新手続きを行うことになっているが、その期限だった昨年10月に更新手続きを行わなかった。12月に再登録したものの、今年1月には廃業届を提出している。ところが、その後も営業を続けていたのだ。
国は観光立国を標榜しているが、実は外国人観光客にお金を落としてもらうだけが目的。旅行を計画しても、安心できる旅行会社かどうかを簡単に調べる手立てはない。他社より安い価格には何か落とし穴があると疑ってかかり敬遠するしかないのが現状だ。
安心できる旅行代理店かどうかを利用者が確認する手立ては、観光庁長官または都道府県知事の発行した登録番号しかない。しかし、この登録番号を確認できるのはその会社のホームページしかないというのもおかしい。
取材したリポーターの阿部祐二「更新まで5年もあるのはおかしいですよ。変化が激しいので1年ごとにすべきだと思いますね」
おおたわ史絵(内科医)「観光庁や自治体のホームページで登録の有無を確認できるようにすべきですよ」
レックスロードを検索サイトに掲載していたエイビロードが被害額の全額を払い戻しに応じているのがせめてもの救いか。
文
モンブラン