WHOによると、ギニア、リベリア、シエラレオネなど西アフリカで拡大しているエボラ出血熱の死者はわかっているだけで1013人、疑いを含めた患者は1848人で、死亡率は6割に達している。
12日(2014年8月)にはリベリアで感染し、スペイン・マドリードの病院で治療を受けていた75歳の神父が死亡した。アフリカ以外で死者が出たのは初めて。こうした事態を受け、JICA(国際協力機構)は西アフリカ3か国に派遣している日本人スタッフ20人を退避させることに決めた。
米製薬会社や日本企業が開発
事態を重視したWHO(世界保健機関)は流行を食い止めるため、安全性がまだ確認されていない開発中の治療薬の投与を認める異例の決定を行った。未承認の治療薬は、米製薬会社が開発した試験段階の治療薬、日本企業が開発した治療など複数がある。ただ、いずれも在庫が少なく、誰から優先使用されるか、副作用が出た場合の責任はだれがとるのかなど問題が残されている。
司会の加藤浩次「量が足りないうえ高価で、優先順位をどうするか問題がありますね」
宮崎哲弥(評論家)「感染拡大を抑え込むためにも、WHOがお金を出して配ればいい。優先順位は現地の人たちの判断に任せるしかないですね」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト