実演販売が人気!夏目三久「私もアルバイトでやってました。ソーセージ売り」

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   実演販売が再び注目されている。ネットショッピングに対抗して、客に直接アピールして売り上げを伸ばそうという狙いだ。なかには売り上げが3倍、5倍という商品もあって、プロの販売士を呼んで研修を進める企業もある。実演販売を依頼した店は、「話し方の勉強になる」という店員、「実演を見にいけば、日々の献立に悩まなくてもすむ」と歓迎する主婦も多く大盛況らしい。

ネットショッピングから客引き戻しで売り上げ3倍、5倍…

   「イトーヨーカドー」の神奈川・立場店では、本格キッチンやレシピを用意して、これまでのスーパーの試食ではなく、調理を一からを客の目の前でやってみせる。メニューは炊き込みご飯やテンプラなどと1日か2日で変るので、献立を考える客にうけて、商品の売り上げが3倍になったという。「セブン&アイホールディング」の広報の伊藤宏徳さんは「対話しながら商品のおいしさ、新しさを伝えていくコーナーを大切にしたい」と話す。

   「東急ハンズ」経営企画部の大嶋美佳さんは「五感で感じられるのが強みなので力を入れています」という。多いときには売り上げ5倍にもなる商品もある。もともとは、ネットショッピングの広がりに対応して、店で品定めをしてから注文はネットでという客の引きもどし策だった。昨年(2013年)4月には、実演販売専門部署「ヒント・ショースタッフ」を社員22人で立ち上げた。スタッフチームの加藤融さんは「お客さまに合わせてしゃべります。ニーズに合えば買ってくれます」

キーワードは「ただいまご紹介中です」

   家具と日用品の「島忠」は57の全店舗で、実演販売員を講師に話し方を学ぶ研修を行った。「(この商品を)販売しています、販売中ですと言ってはダメ。どう言えばいいですか」とプロが聞く。店員は「……」。「販売中ではなく、ご紹介中で~す、です」

   押しつけないことがポイントらしい。

   司会の夏目三久「ネットで買えるいまだからこその実演販売ですね。実は私も地下の食品売り場でやっていたんですよ」

   これには、スタジオ中が「ええ~っ」

   アルバイトでソーセージの実演販売をしていたそうだ。小さく切りすぎてしまい、大きく切らないと主婦は買わないと注意されたという。彼女の貴重な体験はまあともかく、対面式の実演戦略はこれからもっと盛んになりそうだ。

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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