盗んだものを返しにきたら恐喝罪、モザイク外すと名誉棄損
羽鳥「気持ちはわかるという人は多いと思いますが、ことは単純じゃないんですよね」
赤江珠緒キャスター「写真公開はどこまで認められるんですか」
弁護士の田中喜代重氏はこう解説する。「法治主義国家としては『公開』はかなり難しいですね。人権がからんできます。いまの段階では、形式的には脅迫とか恐喝の未遂になります。モノが返ってくると恐喝の既遂。モザイクを外すと、これに名誉毀損やプライバシー侵害がつきます」
羽鳥「窃盗犯なんですよね」
田中「店の方には違和感があるでしょうが、犯人のほうにも守られるべき人権があります。法治国家なので、自力救済行為やリンチは禁止されています。名誉毀損で訴えられると多分負ける」
高木美保(タレント)「田中先生までが憎らしくなってくる」(爆笑)
田中「国が万引きを抑えられないのに、自力救済行為に文句いえるのかというのもあるでしょうね」
羽鳥「犯人がこれを見てたら、よーしモザイク外せと思ってるんじゃないかな」
田中氏によると、万引きの検挙率は2割とか3割。盗まれたものはほとんど返ってこない。だから、やられた側が「完全に救済されることはない」という。
岩上安身(ジャーナリスト)「国がやってくれるから自分でやっちゃいけないというのが建前。でも、国はなにもやってくれない、警察は動かないとなると、名誉毀損のリスクを押してもやろうという人は出てきますよ」
舘野「何もしなかったら抑止力にもならない」
その期限はきょうだ。夜までの間になにかがあるのだろうか。話はあすに続きそうだ。