タイ・バンコクのマンションで9人の乳幼児が見つかった「事件」は、事情がわかるにつれますますナゾが深まっている。代理出産ビジネスの疑いは濃厚なのだが、出産や養育に相当な金をかけており、はたしてペイするのかどうか。カギを握る24歳の日本人男性は依然姿を見せない。
日本人男性は埼玉県出身―カンボジアと二重国籍
タイ国家警察はきのう11日(2014年8月)、DNA検査で9人の乳幼児の父親は同一人物とわかったと発表した。ただ、それが日本人男性かどうかは、男性のDNAが得られていないのでわからないという。子どもは他にもおり、4人がカンボジアに出国、2人が病院にいて合計15人だ。さらに妊娠中の女性も1人いる。
子どもたちが見つかったはバンコク市内のマンションは日本人男性の所有で、子どもたちには1人づつベビーシッターがついていた。男性のタイ人弁護士は、代理出産の女性への報酬は65万円(双子に120万円)、養育費は月50万円のほか、病院代も払っているという。弁護士は「裕福な人は財産管理のためにたくさんの子どもがほしいものだ」「子どもに土地も買ってあり、子どもを売るんならそんなことはしない」というが、どこまで本当かはわからない。
子どもたちに面会したNGO代表は「代理出産であることは明白です。子どもの顔は欧米系、中国系、日本人とのハーフなどさまざまでした」と話す。
日本人男性は埼玉県出身で香港で会社を経営しているという。4年間に41回もタイに入国しており、先月までに4人の子どもをカンボジアに連れ出している。カンボジアのパスポートも所持しているらしい(カンボジアでは二重国籍が可能。日本では違法)。
集団育児マンションの日本人女性「子どもは私の子」…実は男だった!
マンションには「子どもは私の子どもです」という日本人女性(27)がいたが、この女性は2010年8月に入国したときは男性で、この7月にカンボジアに出国したときは女性になっていた。性転換をしたらしいが、それと子どもの関係は不明だ。
司会の羽鳥慎一「はじめは人身売買かと思いましたが、そうじゃないらしいですね。じゃあ何なんだ、となりますね」
高木美保(タレント)「犯罪じゃないとすると、愛情もなしで…。それが人間的なことなのかしら…」
岩上安身(ジャーナリスト)「代理出産は子どもが欲しいが、それ以外に手段がない人たちが大変な決断で行うものでしょう。それが乱用され、商業化しているのは乱暴な話ですよ。国籍の問題もあるし。相続も考えにくい。妻とか母を必要としない子どもを望んでいた可能性もありますよ」
とにかく、父親と称する日本人に説明させるしかない。