栃木県佐野市で今月4日(2014年8月)に段ボール箱に入れられた女性の遺体が見つかった事件で、この女性が2年前に行方不明になっていた埼玉県北本市出身の少女(16)であることが判明した。
この事件では、発見された翌日に住所不定、無職の岩崎春敏容疑者(45)が警察に出頭し、死体遺棄の疑いで逮捕されている。岩崎の自供から共犯の栗林享容疑者(30)が全国に指名手配されている。
45歳の無職男が出頭
ただ、この事件は犯人逮捕で一件落着とはいかない。少女の遺体に目立った外傷はなく、発見されたときは死後3日ほどたっていたが死因がわからないこと。少女が埼玉県内の児童自立支援施設からいなくなったのは2年前の夏で、当時は中学2年生。この2年間どこで何をしていたのか分かっていない。
少女が発見された当時の服装は、灰色のタンクトップ、黒い半そでカーディガン、下半身は下着のみ。左手薬指には指輪がはめられていたほか、ブレスレッド、ピアスも付けており、髪は肩ぐらいまである茶髪で、前髪の一部は赤く染められていた。
16歳の少女にしてはずいぶん大人びた服装で、キャスターのテリー伊藤は「この2年間なにをやっていたのかな。遺留品を見ると、高価なものを身に着けてているんで水商売をやっていた可能性がありますよね」
ロバート・キャンベル(東大教授)「児童自立支援施設は自由に出入りでき、囲いがなく社会と一体化していて、それが良いことなのですが、当時14歳だったわけで、自分の意思で抜け出たのか、誘い出されたのか。施設の管理ということがあると思います。どういう状況でいなくなったのかというところから見ていかなければいけないと思います」