台風11号「列島各地に被害」進路はずれたのに栃木では竜巻

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   台風11号は日本各地に被害を与えた。高知・馬路村に通じる県道の複数か所で土砂崩れが発生し、村全体の941戸が孤立状態になっている。四万十川も氾濫し、浄水場に濁流が流れ込み飲料水が作れず自衛隊が救助に入った。

   和歌山県新宮市を流れる熊野川も氾濫、道路や田畑が冠水する被害があったほか、三重県では気象庁が県全域に特別警報が発表され、県民の3分の1にあたる57万人に避難指示が出された。

夏の甲子園は54年ぶりに開会順延

   南から吹き込む猛烈な風雨で意外なところに被害がでた。栃木県栃木市や鹿沼市で竜巻とみられる突風が発生、屋根が吹き飛び、飛んできた瓦で窓ガラスが割れるなどで340戸が被害にあい女性がガラスの破片で軽いけがを負った。

   交通も大混乱した。空の便は日本航空95便、全日空74便欠航し、合わせて1万4000人に影響がでた。山陽・東海道新幹線も最大2時間の遅れが出た。予定されていた甲子園球場の夏の高校野球は開幕が2日間延期され、大阪のなにわ淀川花火大会も中止された。

   勝谷誠彦(コラムニスト)「最近は台風の進路外の意外なところで被害が出ることがよくわかった」

   猛烈な風雨をもたらしたわりには河川の氾濫や土砂崩れなどによる人災被害が少なかったのは、気象庁の予報が改善され、段階的でキメが細かかったことが奏功したように思える。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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