大阪維新の会に所属する大阪府の34歳の男性府議による不詳事が明るみに出た。何が目的かわからないが、中学生を集めてお茶会を開き、トラブルになった挙句、LINEで脅しともとれるメッセージを発信していた。見方によっては犯罪で、とても府議の資質があるとは思えない。
騒動の府議は3年前に交野市から当選した山本景府議。地元の中学生8~10人と携帯電話の無料通話アプリLINEを使って意見交換中にトラブルになり、「絶対に許さない」「徹底的にやる」「校長に電話する」など脅しともとれるメッセージを発信していた。受け取った女子中学生が不安を感じ、学校に相談して明るみに出た。
下校中の生徒に声掛け事務所で「お茶会」教育委員会が議会に注意申し入れ
釈明会見した山本府議は、中学生からサインをくれといわれ名刺にサインして渡したところ、LINEグループを作ったから入ってくれと発案があった。そのあと事務所でお茶会を開くようになったと説明している。
ところが、新しく加わった男子生徒から「死ね」「カス」「アホ」「キモい」「ウザい」といったメッセージが送られてきたので、「いくらなんでもひどい」と文句を言ってその男子中学生を退会させた。しかし、トラブルは続き、今度は逆に山本府議が退会させられたため、怒って脅しともとれるメッセージを生徒たちへ個別に発信したのだという。
まるで中学生同士のケンカそのもの。何を目的のお茶会なのか、LINEの会なのか不明だし、交野市教育委員会によるとちょっと事情が違うようだ。昨年秋(2013年)に山本府議の方から下校中の中学生に声をかけて事務所に招き入れ、お茶会と称して意見交換を行っていたという。このため、市教委では昨年12月、保護者が心配するのでお茶会を控えるように府議団に申し入れ、夏休みに入る直前の今年7月にも山本府議に注意するよう再び申し入れていたという。
橋下徹市長「どんな必要性があって未成年と接触?」処分検討
大阪維新の会の橋下徹代表は「未成年者と接触するときは、本当にその必要性があったら保護者同伴が当たり前。だいたい、中学生やどこかの家庭の子どもと直接LINEなんかでやり取りしますかね」とあきれ顔だ。松井一郎幹事長も「中学生とのやり取りで激昂するなど、大人としての成長が足りないんじゃないか」
維新の会としての処分を検討するという。
杉山愛(プロテニスプレーヤー)「グループに混ざって同じ中学生レベルになったんじゃないのかしら」
キャスターのテリー伊藤「政治家の資質は客観的にものを見ること。LINERで何を言おうとしていたのか主義主張が分からないし、地方議員にこんなのしかいないとは、そもそもがキモい。橋下さんには厳しい処分をしてほしいですよ」
勝谷誠彦(コラムニスト)は「LINEがいじめの温床といわれている中で、カッとすると簡単に退会させたり仲間外れにする。そういう道具を大人たちが提供していていいのか、なぜこれが問題にならないのか」と息巻いた。
ただ、LINEはただの道具。LINEが登場する以前にも酷いいじめはあった。要はLINEをどう使うかを大人がきちんと教えることだろう。