中国はバブル経済で国も肥満しているが、肥満児も増えていて、「ダイエットキャンプ」に肥満児がつめかけているという。深?のダイエット合宿は約50日で33万円。12歳までの約140人が参加していた。
荘口彰久レポーター「肥満の原因は携帯やパソコンゲームで、子供たちが外で遊ばなくなったと見られています」
日本の肥満児の比率は約13%だが、中国では18.5%にもなるという。実に5人に1人が「デブな子」なのだ。
体重減らしても自宅に戻った途端また大食い
ダイエットキャンプに参加していたリン・ショウホウ君(12歳)は「お腹すいた。ハンバーガーが食べたい」とグチる。合宿中はとにかく体を動かす。床に置かれたダンベルを持ち上げて元に戻し、再び持ち上げる。ジャンプを繰り返する。インストラクターは「1人っ子政策で、親は子供を外に出したくないと考えるようになった。しかも、子供たちが望むハンバーガーなど、欧米風の食事を与えるようになった。その結果が、子供たちの肥満を増加させているのではないでしょうか」と話す。
「合宿に参加した子供たちが家に帰り、元の食生活になると再び肥満になるそうです。合宿に参加していた子供たちの3分の1が戻ってくるそうです」
司会の小倉智昭「合宿費用が33万円というのは、富裕層でなければ出せない金額ですよ。それを何回も繰り返すということは、普通の中国の人には考えられないことでしょうね」
コメンテーターの夏野剛(慶応大学大学院特別招聘教授)はこう見る。「中国ではお客をもてなすときに、全部食べられてしまうのは恥ずかしいという食文化があります。お客が食べきれないほどの量を出すというのが当たり前で、そういう食文化が子供たちの肥満に影響を与えているのではないですかね」
一方で、食うや食わずの子どもが大勢いる。ここにも極端なまでの貧富の差が表れている。