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週刊誌は切歯扼腕!「笹井芳樹氏の自殺」夏休み合併号で休刊の谷間

「小保方さん、本日なのですが、東京は雪で、寒々しております。そんなこんなで、残念ん(ママ)ながら、早くラボに帰るのが難しい可能性があり、直帰になるかもしれません。(中略)2回目の樹立のライブイメージングは、ムービーにしてみたら、どんな感じでしたでしょうか? では、また明日にでも見せてくださいね。小保方さんとこうして論文準備が出来るのをとてもうれしく、楽しく思っており、感謝しています 笹井」
「笹井先生 いつもお世話になっております。寒い日が続いておりますが、お体いかがでしょうか?」

   8月5日(2014年)、STAP細胞論文の主要著者の一人で、小保方晴子ユニットリーダー(30)の指導役を務めていた理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB・神戸市)の笹井芳樹・副センター長(52)が自殺した。『朝日新聞』はこう伝えている。<関係者によると、小保方氏に宛てた遺書は1枚紙で、「研究は楽しかった」「STAP細胞を必ず再現してください」という趣旨の記述があった。「あなたのせいではない」「新しい人生を一歩一歩進んで行ってください」とのメッセージもあった。ほかの遺書には、一連の騒動についての謝罪や「精神的に疲れた」という内容が書かれていた>

   冒頭に紹介したのは『週刊新潮』の「NHKが虚言症扱いした『小保方博士』と『問題上司』の失楽園」の中の、笹井氏と小保方さんのメールの一部である。週刊新潮の独自ネタではなく、7月27日に放送されたNHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深淵」で紹介されたものだ。残念ながら私は未見だが、週刊新潮によれば、このメールは理研が調査のために集めた資料の中にあって、それをNHKが入手し放送したのだそうだ。

   この番組は、こうした2人の親密さを示すメールを出すことで、そのことが不正を招く要因の一つになったと暗示し、小保方さんの研究室にあったとされるES細胞の入った容器の写真も出しながら、<断定こそしないが、STAP細胞の正体が、当時、若山(照彦=筆者注)研究所にあったES細胞である疑いが強いことを強烈に示唆した>(週刊新潮)内容だったという。

   週刊新潮の記事は笹井氏が自殺する前に書かれたもので(今週は合併号のため最終校了日は4日夕方)、6日発売だから自殺を仄めかすことは何もないが、邪推すれば、NHKの番組が笹井氏の生への執着を断ち切るトリガーになったのかもしれない。

   ほとんどの週刊誌が合併号のため、後追いするにしても2週間遅れになる。これも単なる推測でしかないが、男女の関係ではなかったかということも含めて、さんざん書き散らされた笹井氏が最後に週刊誌が一番悔しがるタイミングで命を絶ったのも偶然とは思えないのだが。

   遺書の「あなたのせいではない。新しい人生を進んで行ってください」という言葉に、小保方さんへの『愛情』が窺えるといったら、笹井氏に「邪推するな」と叱られるだろうか。日本を代表する頭脳を失ったことは大きな損失であることは間違いない。ご冥福を祈りたい。

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