きのう6日午後(2014年8月)、愛知・扶桑町の誠信高校の野球場で、試合中に雷が落ち投手が死亡した。雨で試合を中断し再開したばかりだったが、空は晴れていたという。
事故が起きた午後1時15分ころの映像では、雲と青空で空が真っ二つになっている。雷はかなり離れたところで鳴っていたという。目撃していた監督によると、雷はピッチャーマウンドから一塁にかけて光った。三塁手も倒れたがすぐ起き上がった。投手の2年生・安藤翔輝さん(17)だけが起き上がらなかった。ヘリで病院に運ばれたが、きょう未明に死亡した。
周囲からちょっとでも高いと危険
安藤さんの身長は165センチとそう高い方ではない。当時、グラウンドにはサッカーなどで100人くらいがいた。野球場の一塁側と三塁側にあるネットの柱12本(高さ25メートル)はすべて避雷針になっていた。マウンドが避雷針が守る範囲から外れていたのか。
全国規模で雷を観測している「フランクリン・ジャパン」では、扶桑町の雷を記録していた。「周りに高いものがなく、自分が一番高いときは一番危険だ」という。マウンドの高さ40センチが運命を分けたのか。専門家は「ありうる」という。わずか40センチでも、雷はより高いところに落ちやすい。「もう少しネットの方に寄っていれば落ちなかったかもしれない。気の毒だ」
雷は1キロくらい離れたところまで走ることがあるといい、音が遠くても安全とはいえないらしい。
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「確率の問題でしょうね。高いものが周りにあっても、自分に落ちるかもしれない」
だからこわい。