お化け屋敷はお祭りや遊園地のものだったはずが、近ごろは街中に出現している。東京・中野のマンション街に「SIX EXITS」というお化け屋敷がある。もともとはコンビニだった店を改造して、6つのブースで人を怖がらせている。仕事帰りにちょっと肝試しというサラリーマンやOLで行列ができる人気ぶりだ。
「お化け、少なめのメニューもあります」と主催者・吉澤正悟さんが持ちかける。怖がりの山田大樹アナ「少なめでお願いします」
通された部屋は真っ暗で、いきなり手錠を掛けられて放置されると、頭上のモニターに以前に閉じ込められた男が現れて「出してくれ~」と叫ぶ。暗闇の中で手錠のカギを探して時間内に外せなければひどい罰則が待っているという。山田アナは手が震えてなかなか外せない。制限時間10秒前にやっと脱出ができた。
このほか、血塗られた部屋は一面血の海。壁に手を付きヘッドホーンを掛けると、この部屋に長年閉じ込められている女の声が「お願いここから出して~」と迫ってくる。山田アナは「ああ、どうしよう、どうしよう」と顔は青ざめ、早々にリタイヤした。
廃ビル利用して商店街もちょっと怖い客寄せ
街中のお化け屋敷は実はけっこうある。たとえば、徳島、広島、岐阜、石川、新潟、栃木など十数か所もある。富山・高岡市の「呪いの廃ビル 見津子の血涙」は14年間テナントが入っていなかった廃ビルを利用して今年7月(2014年)中旬からお化け屋敷としてオープンした。
結構な人気となって、オープンからまだ半月ほどだが、すでに3000人もの入場者あった。「めっちゃ怖かった」という客が、お化け屋敷を楽しんだ後に商店街で買い物や飲食店に足を伸ばす。商店街は新規の客を見込んでお化けグッズやスタンプラリーを行い、アーケード街は息を吹き返している。
「子供が宿題をしないので罰ゲーム。あしたから宿題ちゃんとやりますか?」お化け屋敷を出てきてお母さんに言われた女の子は、ベソをかきながら頷いた。
(磯G)