「とくダネ!」が入手した10枚の写真には、長崎県佐世保市で起きた同級生殺人事件の加害者である女子高生の幼い頃の姿と幼なじみが写っている。その幼なじみは「部屋に誘われたら、私も行っていたかも。そして、殺されたかも」と話した。
精神科医アドバイス「人を殺しかねない。入院させるべきだ」
きのう3日(2014年8月)、加害女子生徒の父親が謝罪文を発表した。謝罪文には「複数の精神科医の助言に従って、できるだけ最大限の事をしてきましたが、力が及びませんでした。どのような理由、原因があっても許されることではありません」と書かれ、補償についても触れられていた。父親は娘の精神疾患にどう対処しようとしたのか。岸本哲也リポーターはこう伝える。
「今年3月、父親は寝ているところを娘に金属バットで殴打され大怪我をしました。その後、複数の精神科医の診察を受けさせたところ、ある精神科医から『このまま放置すれば人を殺しかねない大変なことが起きる。入院させるべきだ』という助言を受けていたようです」
司会の小倉智昭「これまでは母親が死んでからすぐに再婚をした。それへの反発から父親を殴打したという見方が強かったが、違うようだね」
岸本「女生徒と新しい母親との仲は良かったようです。2人で料理を一緒に作ることもあったといいます。彼女が通っていた高校でも、一人暮らしはやめさせるべきと懸念を伝えていたようです」
父親の知人は「家が狭いから一人暮らしをさせたということはありません。大豪邸に住んでいるから部屋はあったはず。暴行事件以来、娘には関わりたくないという心理が働いていたのではないでしょうか」という見方を示した。
娘の精神疾患知りながら一人住まいさせた事情
コメンテーターの山本一郎(作家)は「やっかい払いをしたいという気持ちがあったのかも。でも、それでは親の責任を放棄したことになります」と批判する。
橋口いくよ(作家)「それまでにもクラスメートの給食に洗剤を混入したり、ネコを解剖していて、普通なら周囲の人間は彼女に近づかない。でも、時折、優しい面を見せたりして心の闇が相当に深かったのではないでしょうか」
小倉「父親は娘について逡巡していたのかも…」
父親は娘のことを案じながらも、自分一人で解決しようとしたのではないか。施設に入れることに世間的な目を気にしたのかもしれない。精神科医や行政の専門家に相談していれば、何か解決の道や対処の仕方があったのではないか。