自分に寄付して所得税逃れ?
【疑惑その2】自分で自分に多額の寄付をしていた。12年の収支報告書の中で政治団体向け寄付金の詳細を見ると、記載されていたのは「鈴木章浩 748万9695円 平成24年12月28日」、前年も「鈴木章浩 325万3783円 平成23年12月30日」だった。
清水弁護士は「収入は政治活動として使うので寄付する必要はないはず」と訝る。では、この不可解な寄付の目的はなんなのか。清水弁護士は「あえてこの年末時期にこの金額を入れるのは税金逃れでは」と指摘する。
個人が政党に寄付を行う場合、一定割合で寄付金控除の対象になり、所得税が還付される。鈴木都議は税逃れのため寄付金の制度を悪用した可能性があるというわけだ。
これらの疑惑にについて31日(2014年7月)、鈴木都議の説明を聞きたいと森本さやかリポーターが事務所や自宅を訪れたが、応答なしだった。
司会の小倉智昭「こちらが野次りたくなりますよね。『早く説明したほうがいいんじゃないか』ってね」。
不正だとしたら、記載ゼロとか自分への寄付とか、少しは細工しろといいたくなるようなまるで子ども騙しのような手口だ。都民を甘く見て、どうせ収支報告書など見ていないし、分かりはしないと高をくくっているのだろうか。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト