判決は執行猶予付き死刑
中国では政治局常務委員を訴追したことはほとんどなかった。そこに手を付けたということは、「だれであろうと不正は許さない」という習主席の強い意志を表す。周追及は胡錦涛、江沢民という国家主席経験者の了解も得ていると見られている。周は江沢民と近かった。
中国事情に詳しい拓殖大の富坂聡教授は「習政権が国民の支持を集めることが狙いでしょう。共産党は『自浄能力がある』というアピールです」という。処分は「おそらく『執行猶予付の死刑』(日本でいう無期懲役)になるのではないか」と話す。
和泉昭子(生活経済ジャーナリスト)は「中国はいま経済が少し鈍化していて、格差も開いているので、これだけで国民が納得するか疑問ですね」という。
井上貴博アナ「習主席が政治的ライバルを蹴落としたいだけといううがった見方もあります」
うがった見方どころか、むしろそれが狙いだろう。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト