日本マクドナルドはきのう30日(2014年7月)、季節限定で人気の高い「チキンタツタ」を発売した。チキンは中国の食材メーカーのから輸入元をタイに切り替えたが、「あさチャン!」が「食べる?」「食べない?」と聞いたところ…
「気にしないで食べてます」「食べてない。ほかのももしかしたら」
客はどっちかに決まってる。「ちょっと考えたんですけど、食べました。おいしかった」(20代女性)、「食べた。気にしていない」(30代男性)、「安心して気にしないで食べてます。大好きなので」(50代女性)、「安全性は大丈夫だと思います」(30代女性)。発売を待ち望んでいた人もいたらしい。
警戒派は「あれから食べてません。もう少し経てば…。それまでは不安」(50代男性)、「チキンはしばらくやめ」(30代男性)、「食べてない。ほかのものももしかしたらと」(30代男性)と、出てきたのはなぜか男ばかりだ。
日本マクドナルドのサラ・カサノバ社長はおととい、事件後初めて会見して謝罪したが、「マクドナルドはだまされた」と語った。売り上げも予想より15~20%減り、中国からの食材はストップ、鶏肉製品はすべてタイに切り替えたことも明らかにしていた。原産国の一覧もウエブで見られる。
チキン製品の需要は概して強いようで、一部で品切れも出ているそうだ。マックはブラジル製鶏肉の使用も検討中という。客の声でも「品数が少なくなると行く機会が減る。困っちゃう」(20代男性)というのがあった。
減収減益で背に腹代えられないマック
生活経済ジャーナリストの和泉昭子氏は「マックは減収減益が続いていたんで、(チキンタツタの販売を)決めてたんでしょうね。でも、臨機応変に変えた方がよかったかも。日本の鶏肉を目の前で揚げるとかいうんならいいけど、まだ消費者が受け入れきれないんじゃないでしょうか」
司会の夏目三久「待ちかねて、それでも食べたいという人と、いまはちょっとという人と分かれましたね」
キャスターの齋藤孝は「原料の透明性を高くしてほしい。マックも損害を受けたけど、一番の被害者は消費者だと思う」という。ちとオーバーだろう。
社長の会見も実は決算発表の場だった。まあ、アメリカ流の合理主義かもしれないが、日本の感覚としてはもう少し早く出て来た方がアピールしただろう。もっとも、日本人はすぐ忘れちゃうんだけどね。