2012年、大阪府貝塚市に住む当時71歳の男性がバイクで転倒死し、男性の血液から青酸系の物質が検出されるという事件があった。さらに、昨年末(2013年)に心臓発作による死亡と判断された75歳の男性からも青酸化合物が検出された。まったく別の事件とみられていたが、60代後半の共通する女性がいた。
以前に付き合っていた男と夫。ともに心臓発作とされていたが…
井口成人リポーター「最初に死亡した男性は当時、ある女性と付き合いがありました。昨年末に亡くなった男性はその女性と結婚していました」
バイク事故死の男性について、知人は「仕事が落ち着いたら彼女と結婚すると話していました」と話す。男性の事故について目撃情報はなく、現場の状況などから男性が単独で転んだとし、警察は死因は心臓発作による突発性の心停止と判断していた。その後、この女性は昨年死亡した男性と結婚したということだ。
保存されていた血液を再鑑定
赤江珠緒キャスター「2年前のバイク事故による死亡と、夫の死亡に共通点があるとなぜわかったのでしょうか」
犯罪ジャーナリストで神奈川県警の元刑事・小川泰平氏「事故の現場検証での車の損傷状態や被害者の死亡時の状況によって、司法解剖か行政解剖かが判断されます。司法解剖の場合、東京都では約20年の臓器や血液などの保存が求められています。この期間については各県警で違いますが、保存されていた血液が事件の様相を変えたのだろうと考えられます」
井口「保存されていた血液の再鑑定によって、青酸化合物が検出されました」司会の羽鳥慎一「青酸化合物を飲む、あるいは飲まされた後にミニバイクを運転できるものでしょうか」
小川「テレビのドラマなどでは、青酸カリ入りのコーヒーを飲んだ瞬間に苦しみ死ぬというシーンがありますが、あれはドラマの演出です。実際には、飲まされて悶絶死するまでもう少し時間がかかります。とくにカプセルに入れたものを飲まされたときは、カプセルが溶けるまでに10分前後の時間がかかります」
共通の女性は「まったく関係ない。知らない」と話している。