国内第3位の航空会社で、客室乗務員にミニスカート着用させるなど話題をまいているスカイマークが窮地に陥っている。円安などによって経営が悪化し、契約していた「エアバスA380」6機の購入を断念せざるを得なくなり協議中だが、エアバス社から「身売りするか、数百億円にのぼる違約金を払うか」の二者択一を迫られているという。
「A380」6機キャンセルで厳しい選択
エアバスA380は空飛ぶホテルといわれ、2階建てで座席数は最大800席。最もくつろげる旅客機とも言われている。スカイマークは今年12月(2014年)から成田―ニューヨーク間の就航を目指して、2011年に6機の購入(約1900億円)契約をエアバス社と結んだ。ところが、アベノミクスによる円安や格安航空会社の相次ぐ進出で経営が苦しくなり、キャンセルをエアバス社に申し入れた。
これに対しエアバス社は「もし支払い不能に陥った場合、大手航空会社の傘下に入って支払いを継続するか違約金を支払うか」という厳しい選択を迫っている。違約金は最大で700億円といわれている。
司会の小倉智昭「エアバスもスカイマークも、両方とも相当に痛い話ですよね」
スカイマークの西久保慎一社長は「円安など環境変化を少し甘く見ていた」と話している。スカイマークにとって存亡の危機だ。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト