中国の食品加工会社が使用期限切れの肉を使用して大問題になっているが、他人の頭ばかりでなく、自分の頭のハエも追えよ―そんな教訓を思い起こさせる同じような出来事が千葉・船橋市のデパ地下で起きていた。
店長「食品ロス減らし作業も少なくしたかった
発覚したのは東武百貨店船橋店に出店している「魚見撰」という総菜専門店だ。今年2月(2014年)、従業員から保健所に「不適切なことをしている」と内部告発があった。調べたところ、弁当に使う総菜のうち7品目(小芋、人参、椎茸、かぼちゃなど)について、使用期限が切れているのに翌日も使用していた。さらに、弁当箱に表示する消費期限の日付も改ざんしていた。「魚見撰」の店長は「食品ロスを少なくしたかったし、翌日の作業も少なくしたかった」と釈明しているという。
保健所は口頭注意だけ
健康被害の届け出はなかったようだし、悪質な中国に比べると罪は軽いとみたのか、保健所では東武百貨店に口頭注意ですませたが、司会の小倉智昭は納得しない。「消費期限には皆さん敏感になっている。決めた以上はやらないとね」
ただ、百貨店以外にもスーパーやコンビニでは、手軽さが受けて総菜の販売が流行っている。この程度の消費期限切れの販売は氷山の一角のように思えてならない。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト