海で流された男性が約20時間後に40キロ離れた海岸で救助された。浮いたまま大の字になって耐えたことが生還につながった。ホッとできるニュースに「これは本当に奇跡的」と、司会の羽鳥慎一も明るくびっくり。この男性、プールでは25メートルぐらいしか泳げないそうだ。
プールでは25メートルしか泳げない
神戸市に住む中嶋祐輔さん(29)はおととい27日(2014年7月)午後2時ごろ、伊豆半島の伊東で友人4人とシュノーケリングをしていたが、潮に流され風も強まり岸に戻れなくなった。一夜明けたきのう(28日)午前10時ごろ、40キロ南に下がった下田市の白浜海岸に自力でたどりついた。発見したライフセーバーは「自分で浜に歩いてきた。大丈夫ですかと声をかけようとしたら、急に仰向けに倒れた」と話す。
下田海上保安部は「中嶋さんは死ぬわけにいかないと思ったと言います。強い意志を持っておられた。まず浮くことだけを考え、岸が見えたときに最後の力を振りしぼったそうです」と話す。
「仰向けで浮かんでいれば助かる。死ぬわけにはいかない」
小松靖リポーターによると、中嶋さんの服装は紫外線を防ぐための長そでのラッシュガードの上着と半ズボンスタイルの水着、足にフィン、顔には鼻までおおうタイプのゴーグルをつけていた。「浮くのが一番いいとの記憶がどこかにあったみたいです」と海上保安部も話している。
漂流したら、仰向けで大の字になり、手を水面より下にし、顎を上げて肺を浮きにするのがよいという。30年前に新島沖でダイビング中に56時間流されて助かった福地裕文さんは、「漂流するのは心細いですよ。生きてやろうという気持ちが一番です」と語っている。
舘野晴彦(雑誌編集長)「あまり泳げないのに大丈夫だったというのは吉報ですね」
高木美保(タレント)「勇気が出てきます」
司会の羽鳥慎一「難しいかもしれないですけど、落ち着くということなんですね」