今年はサンマの水揚げが極端に少ない。この10年間で最低だった去年のさらに10分の1だ。けさ29日(2014年7月)の北海道・釧路港はひっそりと静まりかえっていた。「1匹もとれない。話にならない」と漁師は語る。店頭では1尾400円を超す「高級魚」になっている。
競り値は過去最高額!1尾900円の高級魚
いま解禁されている10トン未満の小型船の中には、サンマがまったくとれないため出漁をあきらめる人も出ている。北海道東部では、2009年に1790トンあった水揚げが去年は77トンしかなかった。今年は7月26日までに7・8トン。廃業に追い込まれた船もある。
異変は今月9日の初セリから始まっていた。釧路市場でセリにかけられたサンマは去年の7分の1の700グラム。おかげで、初セリとしてはこの10年で最高の値がついた。
燃料代や人件費の上昇で輸送コストも上がっている。釧路・和商市場にある鮮魚店では1尾400円である。「初日は900円だったよ」と店の人はいう。客の女性は「普通は100円ぐらいだったのに。もう庶民の魚ではない気がします」とあきれ顔だ。
魚種のローテーションか…アジは豊漁
司会の羽鳥慎一「そういえばサンマを食べていないな」
高木美保(タレント)「そんなに高いなんて」
取材した岡安弥生リポーターは、太平洋を北上中のサンマの群れが去年より北にあると報告した。中・大型漁船の関係者も南下の遅れを心配している。
舘野晴彦(雑誌編集長)「天変地異を思わせて、なにかいやですね」
岩上安身(ジャーナリスト)「ウクライナや中東情勢の悪化で原油高が続くと、もっと値上がりします。ただ、悲観ばかりもしていられない。魚のローテーションもあるのでは。アジがとれているそうだからアジを食べよう」