人を殺してみたかった―犯罪心理学者も戸惑う佐世保「同級生殺害」動機

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   長崎・佐世保市で高校1年生の松尾愛和さん(15)が殺害された事件で、加害者の女子生徒(16)は、警察の調べに「人を殺してみたかった」と話しているという。

   松尾さんの死因は頸部圧迫による窒息死だった。頭を金属製の工具で殴ったあと、ひものようなもので首をしめていた。その後、数種類の刃物で首や左手首を切断したと見られる。刃物は遺体のあったベッドの上、工具は下にあった。

「死体の切断には普通2パターン。どちらにも当てはまらない」

   きのう28日(2014年7月)、松尾さんの通夜が行われ、両親は弁護士を通じて、「あまりにも突然のことで何も考えられない。愛和は大切に育ててきた宝物でした。いまはただ心静かに見送ってあげたい」とコメントを出した。

   女子生徒は4月から事件のあったマンションで1人暮らしだった。昨年秋、母親が亡くなり、父親は5月に再婚していた。彼女を知る人は「普通の子だったが、お母さんが死んでからおかしくなったと聞いていた」という。1人暮らしは秋に留学するためのトレーニングと説明していたが、学校にはこの一学期、3日しか登校していなかった。

   動機については、犯罪心理学の専門家も見方はさまざま、というより読めないといったほうがいい。

「死体の切断には普通2つのパターンがある。証拠隠滅と性的快感。この場合はどちらでもない。理解がむずかしい」「母親が亡くなって心のバランスが崩れ、奥底にあった欲求がふきだしたのではないか」「被害にあった生徒は優しくて面倒見がいいということですが、その友だちが来ていた時だけ孤独感から解放された。帰ってほしくないというのが動機かもしれない」

   警察は近くのホームセンターで特定の型のカナヅチやノコギリの購入記録を調べていったという。おそらく自供の裏付けだろう。そんなものまで準備するというのをどう読むのか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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