おととい26日(2014年7月)に長崎・佐世保市で起きた「高校同級生殺害事件」では、加害者の女子生徒は自分がやったことは認めているが、動機についてはほとんどしゃべろうとしないという。
殺害された松尾愛和と女子生徒が通っていた高校の校長は、「とくにトラブルやイジメがあったという話は把握していません」」と話す。ただ、「学校側は愛和さんについては饒舌でしたが、容疑者の生徒については多くを語ろうとしませんでした。このちぐはぐさの理由を尋ねると、生徒を守るためと話していましたが、違和感を覚えました」(高村智庸リポーター)
コメンテーターの石原良純(タレント)「この事件は怨恨とか憎しみというだけではないと思いますね。もっと根が深い、心の闇から始まっているのではないでしょうか」
高村「容疑者の生徒の母親は、昨年秋に病気で亡くなっています。その後、父親が再婚したため、生徒は今年4月から父親名義のワンルームマンションで1人暮らしを始めていました」
専門家「非行歴ない子どもが突然重大犯罪を起こすいきなり型」
未成年の非行問題に詳しい中央大学の藤本哲也・名誉教授(中央大学名誉教授)はこう語る。「このニュースを聞いたとき、とっさに同じ佐世保市で10年前に起こった小学生が同級生を殺害する事件を思い出しました。以来、佐世保市は命の大切さを教育の重点においてきたのですが…。
少年犯罪は2種類に分類できます。喫煙などの不良行為から刑法犯罪へ重大化していくエスカレーション型非行と、非行歴のない子どもが突然重大犯罪を起こすいきなり型非行です。今回の事件はいきなり型と思われ、よほどの深い恨みがあったのではないでしょうか」
神奈川県警の元刑事・小川泰平氏は「非常に複雑な環境で生活をしていたと思います。証拠隠滅のための遺体切断をベッドでというのはあまり考えられません」という。遺体切断は証拠隠滅ではなく、もっと別の精神的な意味を持っているのではないか。