AKB48の上海の姉妹グループSNH48はおととい26日(2014年7月)、選抜総選挙の結果を発表した。次に出すシングル曲のメンバー16人を選ぶもので、3500人が「開票」を見守り熱狂した。
投票は日本と同様、CDに投票権がつけられていて、1枚78元(約1280円)。なかには「全部で4万元(約67万円)使いました」というファンもいたが、「選挙という方法はやり方次第で広まると思う。みんな興味津々です」という覚めた目の人もいた。
投票総数は13万4816票。ペンライト振って声援
SNH48は2012年の発足し、40人のうち2人は日本人だ。今回の投票総数は13万4816票で、発表会場も日本に比べれば小ぶりだが、ペンライトを振って踊りまくるファンも少なくない。自分の「推しメン」の上位当選に涙する人もいた。
1位は1万9281票の呉哲晗(ウーツァハン)。18歳だ。日本人の鈴木まりやと宮澤佐江は選抜メンバーからもれた。
井上貴博アナ「盛り上がり方は共通だなと感じますね」
キャスターの齋藤孝「日本で生まれたシステムが中国でもねぇ」
毎日新聞の森忠彦・編集委員も「これが広がると、(中国の)イメージが変わるんじゃないでしょうか」
結成されたのが尖閣問題で日中がぎくしゃくしはじめた年で、専用劇場ができたときも愛国歌を歌ったりしていた。拓殖大の富坂聰教授によると「日本の匂いをなるべく消そうとしている」のだそうだ。
中国でも同じ…熱狂ファンのCD大量買い
今回の売り上げ数(即ち投票数)はコピーが多い中国では驚異的な数字なのだという。ファンの声もさまざまで、「投票で自分たちの世界を変えることができる。達成感がある」(500票投じた男性30歳)、「自分で選んだという実感が湧く」(400票の男性32歳)、「中国で選挙は新鮮」(22歳の女性)
中国人ジャーナリストの周来友氏は「1人で大量投票できたり票を買わなくてはならないのか、西側では(本物の選挙でも)金がものをいうのかと思われるかもしれない」(大笑い)という。
井上がクイズを出した。SNHが歌っている中国語の曲名を日本語の曲名ではなんというか。3つあって、「飛翔入手」「無尽旋転」 「愛的幸運曲奇」とある。斎藤が「フライングゲット」「ヘビーローテーション」「恋するフォーチュンクッキー」と3つとも当てたので、みな唖然。森は「フォーチュンクッキーってサンフランシスコでできたもので、中国人は知らない」と変なうんちく。