安倍首相夫人・昭恵さん「平成の柳原白蓮」!? 家庭内別居、外に見つけた自分の生きがい…

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   きのう(2014年7月24日)もNHKの「花子とアン」が好調だと書いた。ドラマも花子から仲間由紀恵が演じる葉山蓮子へと関心が移っているようだ。華族でありながら、窮乏する実家を助けるために筑豊の炭鉱で身を起こし巨万の財をなした富豪・嘉納伝助に不本意にも嫁ぐ。しかし、学がなく粗暴な伝助との結婚生活に蓮子は耐えきれず、白蓮の名で綴った和歌を通じて親しくなった年下の東京帝大生・宮本龍一と駆け落ちするのである。

   蓮子のモデルが大正三美人の一人と謳われた歌人・柳原白蓮であることはご存じだろう。『週刊現代』はこの白蓮に似た半生を送っている女性がいるという。それは安倍晋三総理夫人、昭恵さんだというのである。

   一説によると、2人は私邸の1階と2階で別々に暮らしている「家庭内別居状態」だといわれている。多くの外部の会合に顔を出し、各界の人と会うことに生きがいを見出している昭恵夫人。その姿は、頻繁に文人たちを集めてサロンを開き、ときには夫に嘘をついてまで外の人々と交流して気を紛らわせていた蓮子と同じようで、「今に生きる白蓮」のようですらあるといっている。彼女は老舗・森永製菓の社長令嬢であり、嫁いだ先は大物政治家を何人も排出してきた安倍家である。名門同士ではあるが家風は相当違うようだ。

   彼女が平成の三美人の一人であるかどうかは評価の分かれるところだが、白蓮に詳しい作家の山崎洋子氏はこういっている。<「白蓮と昭恵さんの最大の共通点は、女性を厳しく抑圧する家に嫁いだ身でありながら、夫を立てることのみを喜びと感じることができず、自己実現の願望を抑えきれないでいるということに尽きると思います。

   史実の白蓮は、駆け落ち相手の宮崎龍助と添い遂げますが、命を賭けた恋だったにしてはその後、龍助についての言及が少ない。これは私の憶測ですが、窮屈な現実から自分を解放するための一種の『手段』として、白蓮は恋愛を利用せざるを得なかったのではないでしょうか」>

   週刊現代は、このままでは昭恵さんも蓮子のように夫を捨てて家を出て行く日が来ないとも限らないとしているが、本当にそうなったら、安倍首相には失礼だが、おもしろいだろうね。昭恵さんは週刊現代のインタビューで「政治家の夫婦って、一緒に外に出るときには仲の悪い素振りなんて見せられませんから」と語っているし、外遊する飛行機の中で大げんかをしていたと報じられたこともあるから、可能性がゼロではないのであろう。

   『週刊ポスト』に白蓮が夫に宛てた「絶縁状全文」が載っている。1921年10月23日付の大阪朝日新聞(夕刊)に掲載されたものである。安倍首相と昭恵夫人に置き換えて読むとまた違うおもしろさがある。

<「私は今あなたの妻として最後の手紙を差し上げます、今私が此の手紙を差し上げるといふことはあなたに取って突然であるかも知れませぬが私としては當然の結果に外ならないのでございます、あなたと私との結婚當初から今日までを回顧して私は今最善の理性と勇気との命ずる所に従ってこの道を執るに至ったので御座います
   御承知の通り結婚当初からあなたと私との間には全く愛と理解とを缺いてゐました。此の因襲的な結婚に私が屈従したのは私の周囲の結婚に對する無理解と、そして私の弱小の結果でございました、しかし私は愚かにも此の結婚を有意義ならしめ、出来得る限り愛と力とを此の内に見出して行きたいと期待し且つ努力しやうと決心しました
   私が儚い期待を抱いて東京から九州へ参りましてから今はモウ十年になりますが、其の間の私の生活は唯やる瀬ない涙を以て掩はれまして、私の期待は總て裏切られ、私の努力は總て水泡に帰しました、(中略)
   依って此の手紙により私は金力を以て女性の人格的尊厳を無視する貴方に永久に袂別を告げます 私は私の個性の自由と尊貴を守り且つ培う為にあなたの許を離れます。長い間私を御養育下さった御配慮に対しては厚く御禮を申し上げます」>

   これを受け取った安倍首相もとい、伊藤伝右衛門(伝助)はどんな顔をしてこの手紙を読んだのであろうか。

三菱UFJフィナンシャル社長候補に「半沢さん」本当にいた!

   週刊現代に「すべて実名! 日本の有名企業50社『これから偉くなる人』はこの人だ!」という特集がある。少し紹介してみよう。小説やドラマで話題になった「半沢直樹」の原作者池井戸潤さんは旧三菱銀行の出身だが、その同期に半沢氏がいるそうだ。三菱東京UFJ銀行の三菱UFJフィナンシャル・グループの執行役員・半沢淳一氏がその人だ。

   海外戦略を活発に推し進めているANAでは、現在ANAホールディングス執行役員調査部長の石坂直人氏が、政治力を持った人材だと期待されている。ビール大手のキリンでは、キリンビール企画部SVプロジェクトリーダーの和田徹氏。これまでに「キリン淡麗」「氷結」「キリンフリー」を手がけた。商品開発で圧倒的な実績を残し、ライバル社もその一挙手一投足に注目しているという。

   国内化粧品大手の資生堂では、09年に日本コカ・コーラから杉山繁和氏をヘッドハンティングした。杉山氏は現在、同社執行役員として国内化粧品事業のマーケティングを担当している。

   果たして、ここにあげられた人たちのうちで何人がトップの座にたどり着くのだろう。何年か後に、彼らがどうなっているのかを週刊現代はフォローして報じるべきである。こうしてメディアに名前が出たことで妬みを買い、競争から脱落する人も出てくるから、意外な結果になるかもしれないが、それも人生である。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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