80%の医療施設で子どもへの使用基準なし
東京女子医大病院によれば、プロポフォールの投与後に死亡した子供は2歳児のほかに12人いる。NHKN社会部の米原達生記者は「病気の重さや、薬を投与し終えてから亡くなるまでの期間があることなどから、病院側は因果関係はないと見られるとしています。外部専門家の調査を進めて、来月8月(2014年)に最終的な結論を出す予定です」と伝える。
しかし、今回のような問題は東京女子医大に限ったことではなさそうだそうだ。米原記者はこう報告する。「日本集中治療医学会のアンケートでは、約2割の病院がプロポフォールを使用したことがあると回答しています。そのうちの80%の施設では、子供の年齢や体重による使用基準がなく、85%は保護者に説明して同意を得ていませんでした。使用にあたっては、施設や学会できちんとルールを作るべきだと思います」
*NHKクローズアップ現代(2014年7月22日放送「幼い命がなぜ…~東京女子医大病院 医療事故の深層~」)