「上海福喜食品」期限切れ肉・カビ肉加工のための秘密倉庫―中国ではやったもの勝ち

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   中国・上海当局はきのう23日(2014年7月)、使用期限の切れた肉や床に落ちたチキンナゲットを出荷していた「上海福喜食品」の品質管理責任者ら5人の身柄を拘束した。

   岡安弥生リポーターは「この会社は今年、地域の食品安全生産の先進工場として表彰されていましたが、工場の敷地から300メートルほど離れたところに秘密の倉庫を持っていました。そこでは他社から仕入れた冷凍の鶏肉を温度調節の設備がないまま箱詰め作業をしていました」と伝えた。

   約7か月の使用期限を過ぎた牛肉は細かくして包装し直し、期限を1年と書き換えたり、古い肉を隠して納入先の品質チェックを欺くなどが行われていた。

工場責任者「工場長より上の上層部の指示」

   生協パルシステムの堀越勝総務課長は中国テレビ局が隠し撮りした変色した冷凍牛肉を見てあきれる。「こんなに変色したものは見たことがないですね。温度管理が非常に悪かった可能性があります。日本ではありえない」

   街の精肉店店主・宮部大輔氏も「肉をそのまま放っておくと腐敗が進み、白っぽくなり、さらに腐敗が進むと青くなります」と話す。

   工場の現場責任者は「期限切れの肉の使用については工場長より上の上層部の指示だった。いつからだったのか覚えていない」と話している。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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