上海福喜食品公司の製品に期限切れの食材が使われていた問題で、上海食品管理局は会社の組織的行為とみて5人を拘束して調べている。しかし、どんな輸入検査態勢を敷いても、期限切れを見分けることは不可能だろう。日本の食の中国依存はどうなるのか。答えはないに等しい。
2回視察しても見抜けなかったファミリーマート
ことを明るみに出したのは、2か月にわたって潜入取材をしたテレビ記者だった。映像は衝撃的だ。床に落ちた肉を素手ですくって工程に戻す。 床に散らばったチキンナゲットを再度ラインに放り込む。ラインの作業は素手だ。使用期限を書き換える。それを他の企業に出荷する。冷凍食品の詰め替えは常温で行われていた。
証言もあった。「この肉は腐ってる」「(日本企業の)検査が来たときは気をつけないと」「製造記録は改ざんされている」「期限切れを食べても死なないよ」「見つかったら終わりだ」
上海福喜食品からこの1年に日本に輸入された製品は6000トン。日本マクドナルドとファミリーマートの2社だけだが、ファミマは今月(2014年7月)から売り出したばかりだった。ファミマは商社と合わせて2回工程を視察していたが、わからなかったという。
法政大の水島宏明教授は「日本企業がちゃんとチェックしないと」という。
井上貴博アナ「そのチェックはむずかしいでしょう」
悪意で行われていたら見抜けない。ファミマがまさにそれだ。まして商品になる前の原材料の使用期限切れとなったら、見分ける方法すらない。
文
ヤンヤン