セウォル号沈没事故で指名手配され、逃亡していた実質オーナー兪炳彦(ユ・ビョンオン)が変死体されたというので、井口成人リポーターがさっそく韓国に飛んで行った。、遺体が発見された全羅南道・順天から伝える。「5月25日(2014年)に検察・警察が捜索した教団施設からわずか約3キロのところでした。臨時検問所からたった300メートルという梅畑で、すぐ近くにはユ・ビョンオン氏の別荘があり、別荘を脱け出してから数日以内に死亡したと推定されています」
「眼鏡、財布、携帯電話」見当たらず
スタジオでは大西洋平アナが模擬の人形を持ち込み、遺体発見当時の状況を再現する。大西は「ユ・ビョンオン氏はもうすぐ夏だろうというのに、冬物のブランド品のジャンバーを来ていました。また、遺体の側に置かれた袋からは焼酎2本とマッコリ1本が見つかっています。でも、ユ・ビョンオン氏は酒が飲めない人でした。遺体からは眼鏡や財布、携帯電話は発見されていません。一部には他殺ではないかという見方もあります」と伝える。
井口は現場から「ユ・ビョンオン氏の歯は、上の歯約10本近くに金が被さっていたそうです。でも、遺体を収容した警察はその確認をしていなかったように思われます」とレポートした。
常識では考えられない「変死体2か月近くたって初めて歯型確認」
検死の専門家・上野正彦(元東京都監察医務院長)は「歯型の確認や指紋の採取は初動捜査の常道です。変死体を発見してから2か月近くになって、初めて検査したというのは考えられないですよ」と語る。
韓国の捜査当局の動静に詳しい高初輔弁護士は「当局の発表は、全身の皮膚はほとんどなく、腐敗と白骨化が80%程で顔の見分けがつかないほどだったとしています。この80%が腐敗なのか白骨化なのか、これによって捜査状況は変わります」という。
コメンテーターの萩谷順(ジャーナリスト)「この事件解決にはいろいろな可能性が考えられます。警察がユ・ビョンオン氏の背後にいる勢力に対して、あえて発表を遅らせたという見方もできますよね」
映像を見る限り、遺体発見現場は深い草むらというより、野原という感じだけどなあ。少なくとも、何か月も発見されないようなところではなさそうだ。