録画視聴率「ルーズヴェルト・ゲーム」トップ!後から『まとめ見』? リアルタイムは「花咲舞」人気

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   テレビの視聴率などの調査会社「ビデオリサーチ」は、3月31日(2014年)から3か月間の番組のうち、録画でどのくらい見られているかを調べた「タイムシフト視聴率(録画再生率)」を初めて発表した。上位50番組がランキングされていて、トップはTBS系ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」で7・7%だった。次いでフジテレビ系バラエティー「笑っていいとも!」の最終回の7・5%、3位はTBS系ドラマ「MOZU」、4位はTBS系ドラマ「アリスの棘」、5位はフジ系ドラマ「続・最後から二番目の恋」だ。

   6位以下は、テレビ朝日系「BORDER」、フジ系「笑っていいとも!グランドフィナーレ」、フジ系「SMORKING GUN」、フジ系「ビター・ブラッド」、日本テレビ系「花咲舞が黙っていない」が並んだ。アニメではフジ系の「ワンピース」が4・5%で16位、「ドラゴンボール改」3・8%で21位、バラエティーは上位50番組のうち10番組だった。

不人気ドラマでも案外高い録画再生率

   詳しく見てみると面白いことがわかる。リアルタイム視聴率は低いのに、人気番組と同じ時間帯でぶつかると、タイムシフト視聴率では上位にくるということだ。たとえば、同じ水曜日よる10時からの放送で、リアルタイム視聴率でトップだった「花咲舞が黙っていない」に対して、「SMORKING GUN」はひとケタの7・37%だったが、録画再生率はともに5・6%。「花咲舞」をリアルタイムで見て、「SMORKING GUN」は録画で見た視聴者が多かったということか。

   同じように、「アリスの棘」「続・最後から二番目の恋」もリアルタイム視聴率で苦戦したが、録画再生率では上位に食い込んだ。どちらも平日の夜10時からの放送で、テレ朝系報道番組「報道ステーション」を優先して、ドラマは後から見ようという視聴者が多かったと推測できる。

   リアルタイム視聴率で2位の高視聴率だった「ルーズヴェルト・ゲーム」が、タイムシフト視聴率でもトップになったのはどういうことか。テレビドラマのプロデューサーはこう分析する。

   「まとめ見じゃないかな。タイムシフト視聴率のランキングを見ると、1話完結に近いドラマは比較的下の方で、上位は見続けないとストーリーがわからなってしまうものが多いよね。1話完結物は1回見逃しても構わないが、全話で1つの物語になっているドラマは見逃せないから録画する。あるいは、全話を録画して、時間があるときに通して見る『まとめ見』をしてるんじゃないかな。その最たるものがルーズヴェルトだったのでしょう」

   ビデオリサーチは来年1月からタイムシフト視聴率のサービスを本格的に開始する。今後はリアルタイム何%、タイムシフト%という形でテレビ番組の人気度が決まるということだ。(テレビウォッチ編集部

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