内戦状態のウクライナでマレーシア航空機が地対空ミサイルに撃墜され、乗客・乗員295人全員が死亡した。司会の小倉智昭は「これは大きな国際問題になりますね」と伝える。
撃墜されたMH17便はオランダ・アムステルダムを出発し、マレーシア・クアラルンプールに向かっていた。17日(2014年7月)午後11時15分過ぎ(日本時間)、ウクライナ東部ドネツク州でレーダーから姿を消したあとロシア国境近くの町に墜落、炎上した。機体は約15キロの範囲に散乱した。
ウクライナ政府軍と新ロシア武装勢力の戦闘地域
現場はウクライナ軍と親ロシア派武装勢力による激しい戦闘が行われている地域で、アメリカ情報当局は「マレーシア機が地対空ミサイルで撃墜されたことを確認した」と発表した。CNNニュースによると、ウクライナ軍もロシア軍地対空ミサイルを所有しているという。
では、どっちがミサイルを発射したのか。ウクライナ保安当局は「親ロシア派が関与した」と主張し、親ロシア派は「ウクライナ軍が撃墜した」と非難しあっている。アメリカはミサイルの軌道からどこで発射されたか調べている。
マレーシア航空によると、乗客280人のうち最も多いのはオランダ人の154人、次いでマレーシア人28人、オーストラリア人27人となっている。
ただ、空爆まで行われ激しい戦闘地域の上空をなぜ民間旅客機が飛行していたのか。まだ不可解な点が多い。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト