サッカーW杯の準決勝「オランダ対アルゼンチン」は日本時間できのう10日(2014年7月)朝にTBS系が中継し、0―0のまま延長戦からPK戦ににもつれ込んだため、「あさチャン!」が放送休止になった。
壮絶な試合だった。アルゼンチンはメッシ、オランダはロッベン、ファンペルシーというストライカーを擁しての闘いは、互いに守りを固め、かつエース潰しに出たため、シュート数も少なくしびれるような緊張感の、見ていても疲れる試合になった。
PK戦の末アルゼンチンが24年ぶり の決勝進出を決めたが、オランダのロッベンがスタンドで涙する幼い息子に声をかけたあと、言った言葉がよかった。
「これ(敗戦)を見るのは子どもには楽しくないだろうが、負けることもスポーツの一部だと勉強になったはずだ。負けるのは楽しくないが、人生の終わりではない」
穏やかな表情だ。かっこいい。さすが 一流は違う。
因縁の対決!これまで決勝戦1勝1敗
決勝戦のドイツとアルゼンチンは因縁の対決だ。1986年のメキシコ大会の決勝戦はマラドーナの活躍でアルゼンチンが勝った。90年のイタリア大会の決勝はドイツ(当時は西ドイツ)が勝った。2010年の南アフリカ大会は準々決勝だった。メッシは十分な働きができず、ドイツが4―0で敗れた。メッシにも監督だったマラドーナにも苦い思い出だ。果たしてリベンジはなるか。ドイツは強力な個人力、組織力をもつ。
サッカー解説者の水沼貴史は「南米でヨーロッパは優勝したことがないんで、ドイツはモチベーションも高いと思います。すごくいいカードですよね」という。結果なんか予想したって始まらない。
ネイマール負傷のコロンビア・スニガに「殺害予告」
ブラジル国内も大変なことになっている。7―1という屈辱的なスコアでドイツの負けたことで、メディアがすさまじい。「言葉にならない」というのか、1面を白紙の紙面にしたり、選手全員に0点をつけたり、まことに激しい。サポーターも暴走した。サンパウロではバスの車庫が放火され、商店は掠奪があった。
そして、やっぱり怒りの矛先は、ネイマールに蹴りを入れて骨折させたコロンビアのDFスニガ選手(28)に向けられた。マフィアから「殺害予告」が出されたという話まである。
司会の夏目三久「開幕前は荒れてたのが、始まってからはブラジル国内は盛り上がっていましたよね」
石井大裕アナ「なにしろサッカー一色の国ですから」
キャスターの齋藤孝「誇りが傷ついたというのはあるかもしれないが、サッカーはサッカーでしょ。スニガ選手も心配ですよ。コロンビアではオウンゴールした選手が殺害されたことがありますからね」
3位決定戦も含めてあと2試合。気持ちのいい試合になってもらいたい。