南太平洋上で「次の台風の卵」発生
これは首都圏でも同様で、台風が房総半島を横切っているときに、半島南端の館山にいるリポーターは「雨は止んで風もほとんどありません」といっている。東京でも同じで、台風が海へ抜けるか抜けないかという午前7時に、気象予報士の尾崎朋美は「赤坂ではときおり雲が切れて明るく」といってると、杉並や世田谷はカンカン照りだった。
東京では前夜から雨も風もほんのわずかで、新橋でも渋谷でもリポーターは「悪材料」を並べるのに苦労していた。こんなときはいっそのこと「ほとんど影響がありません」「よかったですね」といった方がすっきりするだろうに。
レーダーの雨雲をみるかぎり、このあとは東北、北海道東部に100ミリ前後の雨が予想されるが、最も厚い雨雲が太平洋上にあるのが幸運といえる。 尾崎は「強風域が広いのと波がまだ高いので、きょういっぱいは注意が必要。大気も不安定」というが、見あげれば雲ひとつない青空だ。
台風一過は猛烈な暑さになるという。東京でも33度、西日本から仙台まで30度以上の予想で、これは週末から来週初めまで続く。「こんどは熱中症にご注意ください」とまあコロッと変わる。
しかし、梅雨前線が東北地方にあったというのも変な感じだ。それが台風に押し上げられて、梅雨がないはずの北海道が水浸し。やっぱり異常気象といっていいのだろう。梅雨明けには豪雨というのが普通だが、あと1回あるのかどうか。南太平洋上には次の台風の卵、熱帯低気圧ができたそうだ。
文
ヤンヤン