「アジアの可哀想な子供に寄付を」フィリピン人女性の駅頭募金やっぱり怪しい

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「アジアの可哀想な子どもたちに募金をお願いします」

   こんなセリフで募金箱も持たず直当たりで寄付を求める怪しい女性たちが街に出没している。いったい彼女たちは何者なのか。「真相チェイス!直撃御免」コーナーで、彼女たちを直撃してみると…。

募金から現金抜き出しスポーツドリンクや切符代

   平日のJR秋葉原駅前。カジュアルな服装をした20代に見える女性が若い男性に近づき、カードのようなものを見せて話しかけると、男性は財布から1000円札を取り出して渡した。別の男性もためらわずにお金を渡す。その男性に話を聞くと、相手はフィリピン人の女性で、恵まれない子供たちのために寄付を募っているのだという。渡されたカードにはフィリピンに本部のある募金団体の名前が記されていた。

   秋葉原駅前には同様の活動をする女性が5人も確認され、そのうちの一人に話を聞くと、「2年ほど前から日本語学校に通っている生徒で、空いた時間や宿題のないときに活動している」のだという。しかし、インターネット上には同じように女性が募金活動をする目撃情報が全国から投稿され、なかには「なかば強引に募金をさせられた」といった書き込みもある。

   目撃情報が多いJR池袋駅周辺に行ってみると、さっそく若い女性が笑みを浮かべ話しかけて近づき、青いカードを差し出した。そこには「フィリピンのめぐまれないこどものためにかつどうしているボランティアです」と書かれてあった。女性は「(金額は)あなた次第です。ハート、ハート」と言いながら手でハートのマークを作ってみせた。募金を断ると、甘えた表情でねだるように「1000円だけでもいいです」

   このフィリピン女性は池袋駅近辺で夕方から夜にかけて5時間以上も声をかけていた。募金の入った封筒を見せてもらうと4000円ちょっとある。ところが、女性が手帳に記入していた募金の金額と比べ数千円少ない。いったいなぜ。

   最初の秋葉原駅に戻り追跡すると、募金の封筒からお金を取り出しスポーツドリンクを購入、電車の切符も買っていた。そこで女性たちを直撃すると、タガログ語で「適当に答えればいい」「知られたらまずい」と話しだし、「一部を小遣いに使っている」と白状した。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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