脱法ハーブを吸って車を暴走させる事件が立て続けに起こった。きのう8日(2014年7月)午後7時50分ごろ、東京・板橋区の東武東上線脇の道路で、停車中の車が急発進して電柱に激突した。車を運転していたのは20代から30代とみられる男性で、警察官が駆け付けたときには意識が朦朧としていて、ろれつも回っていなかった。
所太郎レポーター「規制線が張られているので車には近づけませんが、車の前部は大破しています。運転していた男は酒の臭いはせず、警視庁は男性が脱法ハーブや違法薬物を使用していた可能性もあるとみて調べています」
運転手は意識もうろう、ろれつ回らず
宮城や愛知でも脱法ハーブによる暴走があった。小松靖アナが伝える。「板橋の事件と同じきのう夕方、仙台市の国道45号線の交差点で、対向車線を走ってきた乗用車がトラック衝突しました。運転していたのは秋田市の無職・豊嶋啓聡容疑者(34)で、無免許で車を運転した道路交通法違反の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、豊嶋容疑者の車が走っていた道路の路面にはブレーキを踏んだ跡がなく、容疑者は事故直後、意識がもうろうとしていて警察官の呼びかけにも反応できなかったようです。車の中から脱法ハーブとみられるものが入っていた袋とパイプ1本が見つかったそうです。また、愛知県豊橋市でも夜11時ころ、脱法ハーブを使用したと見られる車が自損事故を起こしています」
厚労省「脱法という呼び方やめます」そんな悠長な話か?
司会の羽鳥慎一「脱法ハーブが広がっていますねえ」
所「脱法という呼び方が問題になっていると思います。違法ではないから少しぐらいなら大丈夫だろうという感覚があると思います」
萩谷順(ジャーナリスト)は「脱法ハーブによる事故が急に増えたと思いがちですが、そうではなくて以前から脱法ハーブは蔓延していたんです。それが表面化してきたのではないか」と見る。
宇治原史規(タレント)「厚労省は脱法ハーブという呼び方をやめるために、新しい呼び方を募集しているが、もはや呼称の問題ではないですよ。脱法ハーブの取り締まり方法を根本から見直しする必要があるでしょう」
脱法ハーブを吸引して犯罪を犯したときは、販売した店なども「共犯」という形で取り締まっていいのではないか。