「あさチャン!」が速報を伝えたのは午前7時19分。内容は衝撃だった。サッカーW杯ブラジル大会の準決勝で、本命の地元ブラジルがドイツに敗れた。それも7―1という歴史に残るに違いない大敗だ。スタジオは唖然、「まさかの展開ですね」というだれかの声が間抜けて聞こえた。
泣き出すサポーター!ほとんどワンサイドゲーム
日本時間の9日(2014年7月)午前5時から始まった試合は、予想通りというか、ブラジルが圧倒的にボールを支配して押し気味だったが、開始から11分、コーナーキックをドイツのFWミュラーが決めて先制してから、ブラジルのディフェンスがすっかりおかしくなった。23分にはFWクローゼ、24分にはMFクロース、26分にもクロース、29分にはMFケディラと6分間に4失点。泣き出すサポーターの姿が大写しになった。
5―0で折り返したブラジルは、後半開始とともに怒濤の攻めを繰り返したが、シュートをことごとくドイツのGKノイアーにはじき返される。逆に24分と34分にFWシュールレに加点されて万事休す。ブラジルは時間切れ間際の45分にMFオスカルが1点を返したものの、そのままタイムアップとなった。
ドイツは後半、主力を交代させる余裕の試合運びで、ミュラーは今大会5得点目。36歳のクローゼはW杯得点ランキングで単独トップの16点という記録までついてきた。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト