7月としては最大級の非常に強い大型台風8号が今夜(2014年7月7日)にも沖縄に接近、日本列島の縦断する可能性が出てきた。気象予報士の天達武史によると、現在の中心気圧は930ヘクトパスカルで、最大風速50メートル、瞬間最大風速70メートルの強烈な台風で、暴風圏が本州をすっぽり覆うぐらいの大型だ。
梅雨前線を刺激し大雨!九州では避難開始
台風はまだかなり南の海上を時速25キロで北西に向かって発達しながら進んでいるが、日本列島上空にある梅雨前線を刺激し、すでにその影響が出始めている。熊本・天草市では市内全域の3万7000世帯、8万7000人に避難勧告が出された。
今後の台風の進路については、8日朝に沖縄本島の西側を通過し、沖縄本島の北側に沿って日本列島に向けて進路を変えて進むとみられる。台風の中心の南側は風が強く、沖縄本島は8日から猛烈な風のエリアに入る。こ台風の中心は9日夜から10日にかけて九州北部を通過するとみられ、梅雨前線を刺激して九州、四国、中国地方は大雨に要注意という。
最高レベル「台風特別警報」ただちに命を守る行動
天達「沖縄でも10年に1度の猛烈な勢力の台風で、現在の中心気圧930ヘクトパスカルが8日にも910ヘクトパスカルまで発達しそうで、台風特別警報が発表されるかもしれません」 これは最高レベルの警報で直ちに命を守る行動をとってほしいという。司会の小倉智昭は「最悪の場合は、日本列島を縦断する可能性もありますよね」と天達に聞く。「九州北部に上陸後は日本海に出るか、日本列島を縦断するかはまだはっきりしません。ただ、10日から11日にかけて近畿、関東も大雨は免れないので警戒が必要です」
2007年7月の日本列島を襲った台風4号と酷似しており、このときは死者6人、土砂崩れなど全国各地に甚大な被害をもたらした。