歯止めになるのか?「集団的自衛権」行使3要件―いざ参戦になったらたちまち空文化

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菅義偉官房長官「ホルムズ海峡に機雷敷設されたら自衛隊は出掛ける」

   NHK政治部の原聖樹記者「拡大解釈の懸念が出てきますが…」

   菅「要件1で『わが国の存立が脅かされる』となっている。さらに2、3もあり、歯止めはかかっている」

   原「『他国への武力攻撃で、日本の存立が』というのはイメージしにくいです」

   菅「北朝鮮がミサイルを日本の領空に打ち上げたことがある。もし日本海でアメリカの船舶が攻撃を受けても、自衛隊は動けない。その法整備をしたということです」

   原「シーレーンでは、与党の見解は一致していなかった」

   菅「日本は海洋国家。エネルギーや食料の安全は重要だ。原油の8割はホルムズ海峡を通っている。紛争で機雷が敷設されたとき、3要件を満たせば 除去できる」

   国谷「抑止力は高まるのでしょうか。武力行使をしない日本だから存在感を示すこともできたとおもうんですが、それを失うのではないでしょうか」

   菅「まったくないと思います。『わが国の存立が』『明白な危険』という歯止めをかけている」

   国谷「でも、第三国から見れば、日本から先制攻撃されたことになります」

   菅「こちらから攻撃することはありえない。最小限度という歯止めもある」

   原「東シナ海などの緊張にはどう対処するのですか」

   菅「わが国は10年前と較べると防衛力はマイナスです。安倍政権も0.8%しか伸ばしてない。中期防衛計画も現在と同じくらい。日本の安全保障は変わらないという証。しかし、2ケタ伸ばしている国もある。やはり日米同盟で抑止力を高める必要がある」

   原「不安は払拭できますか」

   菅「法案作るのに3、4か月かかる。そこでの議論で理解を得たい」

   何度説明を聞いても説得力がない。「来るぞ来るぞ」「危ない危ない」という狼少年さながらだ。突っ込みも足らない。「解釈改憲とはいじましい」とはっきりいってやれ。国会が言葉遊びに堕してどうする。

ヤンヤン

*NHKクローズアップ現代(2014年7月3日放送「集団的自衛権 菅官房長官に問う」)
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