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パリ・オルセー美術館で「陰部展示パフォーマンス」お咎めなしで釈放!粋だねえ

   週刊ポストの記事で知ったのだが、フランス・パリにあるオルセー美術館で5月29日(2014年)にハプニングが起きた。ここには観る者に「アートとは何か」を問いかける挑戦的な名作「世界の起源」(19世紀フランス写実主義の巨匠ギュスターブ・クールベ)が展示されている。この作品には豊かな陰毛に覆われた女性の陰部が描かれており、1866年の発表当時からヌード芸術表現の議論を巻き起こし、その論争は150年近く経った今でも続いているそうだ。

   この歴史的作品が掲げられた場所で、金色のドレスを着た黒髪の白人女性が両足を大きくM字に広げ座り込んだのだ(この一部始終はYoutubeで見ることができる)。ドレスの下に下着は着けていない。股間には黒々としたヘアが見え女性器も露出していた。

   そこにいた多くの観客たちは驚きの声をあげ絶句。その間わずか数分だったが、美術館の警備員が駆けつけ彼女を観客の目から隠し、その後、警察が彼女を拘束したという。女性はルクセンブルク出身の30歳。彼女はこの行動について、「8年前から考えてきたアートだ」と説明したという。

   彼女は処罰を受けることなく釈放されたそうだが、なかなか粋な計らいではないか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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