きのう3日(2014年7月)、50年に1度の猛烈な雨が九州北部を襲った。司会の赤江珠緒が伝える。「住宅の損壊や浸水、道路の冠水などの被害が相次ぎました。現在、雨の峠は越えていますが、今後も土砂災害などの警戒が必要です」司会の羽鳥慎一「大変です」
突然、バケツひっくり返したような土砂降り
きのう午後、長崎市に佐藤愛子リポーターがいた。「30分前まで降っていなかったのに、急にバケツをひっくり返したような状態になりました。立体交差の下では雨水がたまって、大型バスも通れなくなっています」
水深は1メートル近くありそうだが、収録中に軽自動車がかなりのスピードで突っ込んだ。強引に渡るつもりのようだが、たちまち車の前部やナンバープレートが吹き飛び、なんとか渡ったときにはエンジンルームがむき出しになってしまっていた。
長島一茂(スポーツプロデューサー)「なんであんなところを渡ろうとするのだろう。通行禁止にすればいいのに」
西海市では土砂で家屋が倒れかかり、自主避難した女性は「ドシャーン、ガシャーンと雷が鳴ったようでした」と語り、クリーニング店の男性は「床から70センチまで水が来た。40何年住んでいて、こんなことは初めてだ」と驚いている。
「湿舌」非常に暖かく湿った空気
赤江が「大雨の原因は何なんですか」と気象予報士のふたむらちずこに聞く。「雨雲の動きを見ると、長崎から福岡へライン状に流れ込み続けたのがわかります。これは低気圧に向かって東シナ海から非常に暖かく湿った空気が流れ込む湿舌です。梅雨の終盤に起こることが多いんです」
この5年間で、7月の大雨災害は九州や新潟で3回あり、12年の九州北部豪雨では30人が亡くなった。「この時、『これまでに経験したことのない大雨』という警告が初めて出されました」(ふたむら)
大雨はこれで終わりなのか。南海上に熱帯低気圧があり、きょうにも台風に発達しそうで、上陸・接近しなくても、梅雨前線を刺激して大雨になる可能性があるという。